外壁塗装には火災保険が使えるの?条件と金額上限

公開日:2021/06/15  最終更新日:2023/10/02


多くの方が住宅の火災保険に入ってることでしょうが、そのカバー範囲が広いことを知らない方も意外と多いです。大阪に限らず全国的な保険では、火災のみならず台風をはじめとした自然災害にも対応しています。ここでは火災保険が対応する範囲やその種類の詳細について、また申請時のポイントや注意点などに関して解説します。

火災保険でカバーできる範囲は結構広い

火災保険という名称が付いていますが実は火災のみならず、落雷・暴風による被害に加えて水害といった自然災害にまでその範囲が及びます。火事はもちろん台風による損害、大雨の住宅への被害に幅広く対応するという訳です。大きく損耗した場合だけでなく、外壁塗装でまかなえるレベルの被害に関しても請求可能となるケースは多いです。外壁に限らず、屋根の破損にも対応しているため被害を受けた場合のためによく覚えておいてください。

気を付けておきたいポイントとしては、地震の被害は火災保険オンリーでは補償されません。特約に加入することで、ようやく地震によるダメージにも適用されます。大阪では阪神大震災以降は目立った地震がありませんでしたが、2018年6月に大阪府北部地震が発生したことにより、大阪府民では警戒の意識が一気に高まりました。大阪にお住まいの方は、一度火災保険のプランを見直してみることをおすすめします。

なお地震の他に通常のプランで適用外となるのが、経年劣化や家人によって生じる損耗などが挙げられます。さらには施工会社による工事ミスや、修理した際の工事金額が保険の免責金額を下回った場合も適用されません。ご自宅で加入されている保険の適用範囲を、今一度チェックしておくことが大切です。

火災保険が適用される条件とは?

外壁塗装において火災保険を適用されるためには、いくつか条件があります。たとえば「経年劣化によって外壁塗装が必要となった」「外壁の損害が人的なものである」「施工不良によって外壁が破損した場合」などでは火災保険が適用されないといわれており、注意が必要です。

そこでここでは、火災保険でカバーできる範囲や条件について詳しくご紹介します。火災保険がどのあたりまで適用されるのか気になる方はぜひ参考にしてみてください。

■外壁や屋根が災害によって破損してしまった場合
火災保険が適用されるのは、災害によって外壁や屋根の補修や塗装が必要になった場合に限られています。反対にどれだけ破損していたとしても、原因が火災や自然災害でないと保証を受けられないため注意が必要です。

加入している火災保険によって多少異なりますが、自然災害とは、台風や豪雪、豪雨などが挙げられます。ほかにも、地盤面45mを超える浸水による外壁の劣化などの被災も含まれることもあります。

ちなみに地震による破損や火災は火災保険の対象外となります。また意外なところではありますが、洪水や高潮といった水害系、窃盗、騒擾だと適用されないプランなどもあるので、加入する前に必ず確認しておくことをおすすめします。

■被災から3年以内に申請をおこなっている

火災保険が適用されるのは保険法第95条により、発生から3年以内に申請した場合のみだと法律で定められています。たとえば、5年前に起きた大封などの自然災害などで外壁塗装の修繕が必要になったなどのケースだと適用されないので注意が必要です。

また、反対にすでに自費で工事をおこなっていたとしても、3年以内であればその際の工事の請求書をもとに保険金を申請することもできたりします。さらに内容次第では、追加工事の請求書の申請も認められるケースもあります。もし過去の自然災害で何かしらのダメージを被った方は、今一度請求ができるかどうか確認してみるといいでしょう。

■補修にかかる費用が火災保険の面積金額以上である
火災保険には免責金額と呼ばれる「一定金額以下の補修であれば自己負担で直してください」といった基準の金額が設けられていることがほとんどです。一般的には火災保険のパンフレットなどに「自己負担額」と表記されていることが多いです。

つまり、補修工事にかかった金額が各火災保険会社の免責金額以下だった場合は、保険が適用されないので注意しなければいけません。

加入しているプランや保険の内容によっても多少異なりますが、通常火災保険の免責金額は約20万円程度だといわれています。自分が加入している保険の内容の免責金額を一度確認してみてください。

保険の種類・基礎知識について学ぼう

ここからは、一般的な火災保険の種類に関して見ていきます。通常の規模および家庭の住宅であれば、次の3種類が主体となります。掛け金や補償金の差が主な違いであり住宅火災保険と住宅総合保険、そして補償範囲の広いオールリスクタイプの3つです。

住宅火災型については火災と風災、さらに落雷に対して補償されます。住宅総合型の場合は火災・風災と落雷に加えて、水害や雨漏りも付与されます。加えて人災によるダメージや、盗難に対しての補償もある点がポイントです。

なお補償範囲の広いタイプとされるオールリスクタイプの場合、カバー範囲が拡充されている住宅総合型よりもさらに充実しています。損害箇所を修理する際に、実際に請求された額に関しても補償がある点もメリットです。予想外に被害が大きくて、修理・工事費がかさんだ場合も安心という訳です。

もしもの時に備えるべく、ご自宅に保管している証書・契約書で内容を確認しておきましょう。加入している保険を把握しておけば、工事・修理の際にも慌てなくて済むからです。

外壁が傷ついた時に保険を申請する際の手順

火災および天災で外壁が傷ついたとして、その際の保険を申請する際の手順について見ていきましょう。まずご自宅の保険証書を見て、住宅にかかっている火災保険の種類を確認します。加入している保険によって適用範囲が異なるため、被害箇所がその対象となるかチェックしてください。

次に外壁塗装を行う会社に連絡して、被害状況の調査・査察を依頼します。工事の後に行う手続きで必要となるため、塗装工事の見積書は必ず作成してもらいます。見積もりを請求したら、申請に必要な書類の作成です。契約している保険会社に連絡し、必要書類を取り寄せて記入していきます。被害箇所の写真の提出を求められる場合があるため、必ず撮影しておきます。

書類作成に関しては、塗装会社が代行する場合もあるため見積もりの際に問い合わせてみるとよいです。必要とされる書類は保険金の請求書と事故の報告書、修理した箇所の工事の見積書の合計3つが主体です。

なお工事の金額が、保険の免責金額を下回っている場合は保険がおりないため見積書を受け取った段階でチェックしましょう。各種書類を提出したら、保険会社による調査が開始されます。損害鑑定人によって被害状況が調査されたのち、その報告を基に保険会社が内容を精査して調査が完了します。すべての工程が完了して、保険会社が適用範囲だと認定すれば保険金が無事に支払われるという訳です。

申請を行う際のポイントと注意点

申請をする際に、注意しておきたいポイントについても見ていきます。まず、被害から3年以内に申請を行うことが必須です。何事にも期限はあり、その期間を過ぎてしまうといくら条件が満たされていても支払われなくなってしまうため注意してください。

一方で施工が完了した後であっても、申請することは可能です。書類は塗装業者が代行してくれる場合もあるため、わからないことは一度問い合わせてみることをおすすめします。とくに注意すべきポイントとしては、被害状況をありのままの姿で写真に残すことです。

損害箇所を自分で修繕してしまうと、保険の対象外となる恐れがあるからです。保険会社および修理専門の企業の指示を待って、行動するようにしてください。悪質な会社の場合、火災や自然災害による被害でないにも関わらず保険会社に虚偽の申告をするように勧めてくるケースもあります。

場合によってはそそのかした施工会社だけでなく、依頼主も罰せられる可能性があるため絶対に虚偽の申告はやめましょう。外壁塗装にかかる費用が、免責金額に満たない場合は申請できないという点にも注意が必要です。保険の種類や条件により、1万円や5万円など金額が設定されているため入念に確認することが大切です。

また火災保険を利用して、詐欺行為を行う塗装会社も存在するため注意してください。工事の際に高額な手数料を請求したり、他の会社に見積もりを頼もうとしたら高額なキャンセル料を請求する場合はその可能性が高いです。

保険を利用した外壁塗装工事の会社を探すポイント

無事に保険金を受け取り、なおかつ工事を成功させるには信頼できる塗装会社を見つけることが不可欠です。大阪でよい塗装会社を見つけるポイントは、施工実績の確認です。これまでどんな施工を行ってきたか、保有する技術や職人の品質を確認しましょう。悪質な業者の場合は、詳しい施工実績をアピールできないためそこも大きな判断のポイントとなります。

営業担当の対応力に関しても、見極める際の1つの材料です。窓口となる営業担当が、いい加減な対応をしているのであれば肝心の施工内容もいい加減であることがほとんどだからです。また難解な専門用語を並べ立てて、依頼主にわかりにくい説明ばかりする場合も同じく避けた方がよいでしょう。契約をせかすような担当者についても、同じように悪質な工事をする会社である傾向にあります。

工事に対して疑問に思ったことを、真摯に回答してくれる会社なら安心です。とくにメリットだけでなく、デメリットも一緒に伝えてくれる担当者であればなおよいです。契約を交わす前に確認したいことを問い合わせて、面倒そうに受け答えする場合はやめておいた方がよいでしょう。

外壁塗装に適用される助成金・補助金

外壁塗装工事において火災保険以外にも、助成金・補助金を利用できる場合があります。お住まいの市区町村に申請すれば、外壁や屋根の塗装工事の費用に対し支給される給付金です。条件に合致して申請し、採択された場合平均10〜20万円ほどの補助金を工事後に受け取り可能です。

気を付けたいポイントとしては、それぞれの市区町村により助成金の条件および申請方法が細かく異なる点が挙げられます。加えて外壁塗装に関する助成金の制度自体がない自治体も多いため、お住まいの地域の役所に問い合わせてみましょう。申請の手順としてはまず、自治体のホームページにて条件を確認します。必要な書類を確認したのち、作成してから提出して承認を待ってください。

晴れて承認されたら工事を行って、補助金交付申請書の作成および提出です。補助金交付決定書と補助金額確定通知書を自治体から受け取り、さらに補助金交付請求書を提出します。これにより補助金が指定した口座に振り込まれる、という仕組みです。

大枠の助成金の申請条件としては、該当地域に住所および住居を構えた上で居住していることが挙げられます。また自治体のエリア内における施工会社の手で工事を行うこと、遮熱塗料・断熱塗料を使用することも条件です。

 

火災保険に加入していれば火事はもちろん、風害や落雷による被害においても補償が受けられます。加えて住宅総合保険や特約など上位ランクのプランで契約していれば、人災や盗難のみならず地震による損害にも適用可能です。ご自宅にかけている保険の内容を確認しておき、万が一の災害に備えて申請の手順をしっかりと把握しておきましょう。

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