外壁塗装で窓の養生はどのくらいの期間を行う?
これから外壁塗装を業者に依頼したいと考えている人が抱えている悩みとして多いのが、窓を養生している期間で室内の空気を換気できるのかどうかです。業者に室内の空気を入れ替えたいという要望を伝えれば、対処してくれる場合がありますが、高圧洗浄中や塗装中は窓を開けないようにしましょう。体調を崩してしまうかもしれません。
外壁塗装で窓の養生を行う理由
塗装するところと、塗装しないところを明確に区分するために行います。仕上がりが美しくなるので、工事の終了を楽しみに待ちましょう。
塗料が窓に付着しないようにするため
外壁を塗装しているときに、誤って窓に塗料が付着するのを防止するためです。
窓だけではなく、網戸やサッシに塗料が付着してしまうと、簡単に落とせるものではないので苦労してしまいます。
目印になる
業者が塗装するときに、塗料を塗る範囲が分かりやすくなるので便利です。
効率的に塗装するために、どのような手順で塗装すればよいのか計画を立てやすくなります。少しでも早く工事が終了できるように業者は工夫しています。
仕上がりが美しくなる
塗装する箇所と塗装しない箇所が明確に分かれるので、仕上がりが美しくなります。
外観デザインが美しくなると、まるで新築の住宅のように新鮮な気持ちになれるでしょう。メリハリを生むためにも、窓の養生は欠かせません。
養生はどのくらいの期間するの?
1週間程度の期間は窓を養生すると思っておきましょう。
ただし、梅雨時期に工事を依頼したときは、悪天候の日が長く続く場合があるので、1週間よりも長い期間になる可能性があります。
5~7日程度は養生する
通常10日間程度の日程となっています。まず1日目は、足場を組み立てて終了するのが一般的です。
2日目は、高圧洗浄機を使用して外壁に付着した汚れを除去します。3日目は、養生とコーキング修正です。
4日目に下塗り、5~7日目に中塗りと上塗り、8~10日目は、付帯塗装などを行い仕上げます。
なお、こちらのスケジュールはあくまで一例となっていて、塗装の範囲や職人の人数などによって変化します。
そして、荒天時は塗装できない可能性があるので、予備日が設けられている場合があります。
とくに、梅雨時期に工事を依頼すると、日程に余裕を持っている場合がほとんどです。2日目以降は窓を養生するので、概ね1週間は窓を養生すると思っておきましょう。
基本的に窓は開けられない
高圧洗浄中に窓を開けると、室内が水浸しになってしまいます。
また、塗装中に窓を開けると、塗料の臭いが室内に充満してしまいます。小さい子どもやペットは体調を崩しやすいので気を付けてください。工事中は何かの弾みで窓が開いてしまうことも考えられます。鍵をかけるようにしましょう。
窓を開けると臭いや汚れが気になる
外壁塗装中に窓を開けると、塗料の臭いが室内に充満してしまいます。
新鮮な空気を室内に取り込もうとしたにもかかわらず、塗料の臭いが室内に充満してしまうと気分が優れなくなってしまうでしょう。
また、埃などの汚れも室内に侵入してしまうので注意が必要です。
とくに、呼吸器疾患を抱えている人は体調が優れなくなってしまうので、換気するタイミングを誤らないようにしましょう。
どうしても換気をしたい場合の対処法
無理をし過ぎるのはよろしくありません。ストレスが蓄積される前に、自分なりに工夫する必要があります。
また、経験豊富な業者に対処法を教えてもらいましょう。
窓を開けられるタイミングを業者に尋ねる
高圧洗浄が終了したあといは、外壁を乾燥させなければいけないので、その時期は窓を開けられるでしょう。
ただし、勝手に自己判断することなく、事前に業者に確認してください。
また、可能であれば、毎日作業の進捗状況を確認するとよいでしょう。計画通り進行しているのかどうかも把握できるので、不安が解消されます。
玄関のドアを開放する
プライバシーを保護する観点から考えると、あまり推奨できないかもしれませんが、玄関のドアを開放する方法があります。
玄関からリビングやキッチンが丸見えになってしまうときは、簾などを上手に活用して完全に室内が見えないように工夫しましょう。
また、玄関のドアをすべて開放しなくても構いません。少しだけ開放するだけでも換気の効果があるので試してみてください。
換気扇を活用する
キッチンにある換気扇を活用しましょう。室内に充満した空気を換気できます。
外壁塗装の日程が分かったあとに、換気扇を清掃しておくと気持ちよく使用できます。
窓を養生する時期をずらしてもらう
1日で工事が終了するわけではないので、まだ塗装しない箇所にある窓の養生は時期をずらしてもらいましょう。
一部分の窓だけでも開けられると、室内が明るくなります。
工事の時期が近づいて、窓を養生しなければいけなくなるまでの間は、こちらの要望を聞いてもらえるように業者に相談してみてください。
ただし、要望を伝えた場合でも、必ず要望を叶えてくれるわけではないので、理解しておく必要があります。
スケジュールを入念に打ち合わせする
雨が降った日は工事ができなくなる可能性が高いので、予備日も含めて、いつまで工事の期間となっているのか入念に打ち合わせが必要です。
また、在宅ワークや子どもの受験勉強などに支障が出るとよろしくありません。日中作業する時間帯も確認しておきましょう。
在宅ワークであれば、部屋が薄暗いなかで1日中仕事をするのは気分が滅入ってしまいます。
そのため、コワーキングスペースを活用することや、図書館などの静かで落ち着いた環境で仕事するとよいです。
工事期間中は毎日のように施設を利用することを考えると、コワーキングスペースであればドロップインではなく、リーズナブルな月額会員を選択するほうがお得になるかもしれません。
また、子どもの受験勉強に支障が出てしまうときは、図書館や学習塾を活用するようにしてください。
解体工事のように騒音は発生しませんが、足場の上を職人が移動する音や、作業中の話し声が気になってしまうかもしれません。
また、窓を養生しているので、部屋が薄暗くなっているので、集中力を保つのが難しい場合があります。子どものストレスを溜めないように良い案を提示してください。
外出する方法もある
基本的に在宅していなければいけないわけではありません。買い物に出かけるときは、職人に一言伝えるだけで問題ありません。
そのため、換気ができなくて困っているときは、外出する方法もあります。
工事が終了するタイミングで帰宅すると、玄関のドアを開放できます。塗装が終了しているので、シンナーの臭いが室内に充満することもないです。
基本的に平日の日中に工事が行われるので、休日は業者の行動を気にすることなく外出できるようになっています。
空き巣に気を付ける
長時間不在にするときは、必ず窓の鍵をかけておきましょう。2階よりも高い位置にある窓もすべて鍵をかけるようにします。
その理由は、足場が組まれているからです。2階以上の高さまで誰でも簡単に登れてしまいます。
また、外部から自宅の様子が見えにくいようにシートがかかっているので、空き巣などの被害に遭いやすくなります。足場の上に人がいても誰も不審に思わないので、できれば夜間は在宅するようにしましょう。
まとめ
窓を養生している期間は、ストレスを蓄積しないようにしましょう。上手に気分転換できるように、あらかじめ準備しておきます。室内の空気を換気できないだけではなく、太陽の光が室内に入ってこないので、部屋が薄暗くなってしまいます。気分が滅入ってしまう前に、外出するなどして気分転換を賢く図りましょう。分からないことは業者に相談してください。