水性と油性(弱溶剤・溶剤)の違いとは?
公開日:2019/08/21 最終更新日:2019/10/25
実は、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素のどの塗料も水性と油性に分けられます。
さらに細かく分類するなら、塗料は水性と弱溶剤と溶剤に分かれ、そしてこの3つの各パターンに1液型と2液型というものが存在します。
塗料は粘度が高く、そのままの状態で塗るのは困難なので、希釈して塗りやすい状態にしなければなりません。
塗料が水性か油性かは「どんな溶媒を使用して、塗料を薄めるか」という違いで決まります。
もちろんそれぞれにメリット・デメリットがあるので、それらを比較し総合的に判断することが大切です。
①水性
水性は文字通り、水で薄めます。
弱溶剤と溶剤に比べると耐久性は劣ってしまいますが、臭いが少なく人体や環境にも優しいのが特長です。
②弱溶剤
弱溶剤は、塗料用シンナーで薄めます。
溶剤より多少劣りますが耐久性が高いのがメリットです。
塗料専用の弱めのシンナーを利用するため臭いは若干弱いものの、使用中は刺激臭がします。
③溶剤
溶剤はアクリルシンナー、ラッカーシンナーなどの強力なシンナーを使って薄めます。
耐久性が非常に高いのがメリットですが、臭いが強く、人体や環境への負荷を考えるとあまり好ましくないと言えます。
1液型と2液型
1液型と2液型とは、使用する塗料が「1つの缶の中の液体で塗料としての役割が完結するのか、2つの異なる液体を混合し塗料として使用するか」という違いです。
1液型のメリットは、価格が安く、適切な保管をすれば別日に再度利用できることです。
逆にデメリットは、耐久性が低く、保管が難しいことなどが挙げられます。
2液型は耐久性に優れ、塗る場所をあまり選ばないことがメリットです。
反対に、価格が高く、混合・攪拌(かくはん)に手間がかかることなどがデメリットとして挙げられます。