外壁塗装をDIYするために必要な道具や知識
日本では2000年頃から、全国各地にホームセンターという量販店がたくさん登場しました。各種建材を個人向けに販売されており、これを購入することで自身で外装や内装をDIYすることが可能です。そこでここでは、外壁塗装をDIYするための道具や知識についてご紹介していきましょう。大阪で実施なさる方がとくに多いので、参考にして頂けると幸いです。
もくじ
外壁塗装をする前にまずは外壁をチェックしよう
戸建て住宅の場合、約8年から10年を目安にして外壁塗装を実施することを日本建設協議会では指針を提示されています。この年数はおもに、使用している塗料の種類から施工方法で割り出されています。1970年代から2000年代に掛けて建設された住居の場合、モルタルの下地にシリコン系の塗料で施工をなされているので、先述した8年~10年が目安ということになります。
塗り替えるときはまず最初に壁の状態をチェックしますが、そのチェック方法は目視と手で触るだけで簡単に見定めることが可能です。目視では南側の壁面を見て、色あせていないかを確認しましょう。太陽光線がダイレクトに当たるので、この部分は「白飛び」という現象を起こしやすい場所です。
手で壁面を触り、白い粉が付着する「チョーク現象」の有無も確認します。この現象は表面が硬化してはがれていく兆候となるので、とくに注意深く観察する必要があるでしょう。どれか1つでも確認されたら、塗り替える時期が到来した証であり、道具や材料を買いに行ってDIYに挑戦するとよいです。
大阪で外壁塗装をDIYで実施している方が多い理由
全国各地に数多くのホームセンターがあり、今ではどこで暮らしていてもDIYで外壁塗装に挑戦できる環境が整っています。実際にDIYで挑戦されている方をインターネットで検索してみると、たくさんのSNSやブログでその模様を解説なさっています。
そのうち、大阪で暮らしている方がとくに多い傾向なのがリサーチをしてみてわかったことです。なぜ大阪で外壁塗装をDIYでなさる方が多いのか、それは専門会社の数が少ないことに起因をしているといえるでしょう。東京には2021年1月時点で計4,100件もの工務店が存在しており、このすべてで塗装工事を依頼することが可能です。
ところが大阪には2021年1月時点で約1,500件の専門会社しかなく、東京の1/3しかありません。専門会社数が大幅に少ないことから施工費用も全国的な平均価格よりも割高となっており、自身で材料を揃えてDIYで対処をなさる方が多いというわけでしょう。必要なものを購入すれば工賃は不要なので安く仕上げられます。
外壁塗装に必要な道具や材料はこれ!
実際にDIYで外壁を塗り替えるには、道具・材料を買い集めないといけません。必要なものはすべてホームセンターで取り揃えることができます。必要なものは、「シリコン系塗料」「コーキング剤」「ローラー」「脚立」「養生シート」であり、すべて買い揃えても2万円前後のコストしかかかりません。
なお塗料に至っては塗るスペースによって一斗缶の個数も変わるので、先にどれだけの面積を塗り替えるのか確認をしておきましょう。平均的な100平方メートルの住居であれば、一斗缶は4個必要です。シリコン系塗料は現在主流の外壁塗装用のものです。
耐熱性に長けており、シンナーで希釈をする必要がないので刺激臭はしません。コーキング剤は下地のモルタルを補修するのに必要で、1本あれば充分です。ペンキを塗るためにはローラーが必要になりますが、狭い範囲であれば刷毛を使用しても問題はありません。脚立は高い場所にあがるのに使用をするので、3段程度の伸縮を可能にしたものを買いましょう。養生シートは床面に汚れが付着するのを防ぐものです。
実際に塗っていくときのポイント
外壁塗装をキレイに仕上げるには、まず下地となるモルタルをキレイに水洗いをしておくことが大切です。コケやカビが壁には付着しており、その状態で新しいペンキを塗るとはがれ落ちやすくなります。水洗いは屋外用シャワーを使用して、全体を洗っていきましょう。
カビやコケが落ちないときはタワシを使用して落とします。その後、コーキング剤を使ってひび割れを補修するのもポイントです。ひび割れがある状態でシリコン系塗料を塗ると隙間から雨水が染み込むため、内部が腐食する可能性もあります。コーキング剤はウレタン製なら塗りやすくて、短時間で乾く性質があるのでおすすめです。実際にペンキを塗るときは、最初に高い位置から塗り始めて下へと移動をしていくのが大切です。
とくに2階建ての住居の場合は、2階部分を優先にすることで、建物全体の色を均一に合わせて完成させることができます。一度にすべてを完成させるのではなく、数日間を掛けて数回に分けながら少しずつ塗り終えていくことが、DIYでキレイに完成させられるコツになっています。
この道具があれば短時間でキレイに完成させられる!
戸建て住居の外壁は、平均的な100平方メートルの延床面積なら約240平方メートルもあります。これをおひとりでローラーを使いながら塗っていくのは大変な時間と労力が掛かることでしょう。また、日数を掛けてゆっくり完成を目指している間に、雨が降ることもあります。
できれば短期間で完成を目指すのが望ましいですが、その役に立つ道具が「高圧噴射機」です。実際に外壁塗装会社でも吹き付け工法という形で利用をなされており、これを使うことで1日から2日で外壁塗装を完了させることができます。専門会社で使用されているものは1台100万円以上もする業務用ですが、ホームセンターでは個人向けのコンパクトでお安いものも販売されているので、活用するのもひとつの手です。
1台5万円前後で、1回に付きペンキを一斗缶分注入できます。約40平方メートルを一度に塗っていくことができ、短時間でキレイな仕上がりとなるでしょう。この「高圧噴射機」を使用すれば、2階・3階部分にも塗料を行き渡らせることができて安全に塗り終えます。
DIYで外壁塗装を行うのに必要な知識とは
実際に大阪で外壁塗装をDIYで完了させた方の体験談をいくつか見ると、必ず最初に塗装技術と補修をする知識をネットから吸収されている方が大半でした。住居の外壁の場合、塗る面積が大きいこともあるので正しい塗装テクニックを駆使しないと塗りムラが目立つこともあります。
また、大切な住居の塗装なので補修もしっかりと行って雨水の浸水を未然に防ぐことも必要です。これらの知識をどこで吸収すればいいのか考察すると、大阪なら専門会社が消費者に対して塗装テクニックを伝授する市民講座を開講しているところが多いことがわかりました。
昨今はとくにDIYが幅広い年代の間でブームとなっているので、参加をしてみるとよいでしょう。2021年1月に計20の市町村で市民講座が開かれており、実際にペンキの塗り方から補修豊富をプロが伝授されているほどです。テキストや動画を参考にして知識を身に付けるのもよいですが、現場経験が豊富な職人から指導を受けたら、なお一層高い技術を身に付けて実践に活かせること間違いなしです。
以上、DIYで外壁塗装をするのに必要な道具や知識について見ていきました。大阪ではとくにご自身で外壁を塗り替える方が多く、ホームセンターで販売されている道具で対応することが可能です。ペンキと道具を買い揃えるだけで対応できるので、コストを大きく削減することもできます。必要な知識は市民講座に参加をして身に付けるといいでしょう。