外壁塗装の施工中に気になる臭い!今すぐできる対処法や対策とは

公開日:2022/10/15  最終更新日:2022/09/07


家のメンテナンスでは欠かせない外壁塗装ですが、施工中の臭いが気になるという方も多いのではないでしょうか。この記事では「今すぐ臭いをなんとかしたい」「もうすぐ外壁塗装を考えているけれど臭いが心配」という方のために、今すぐできる対処法をはじめ、塗料選びなどの事前にできる対策について詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。

塗料の臭いによる人体への影響は?

塗料の臭いがきついと感じるとき、もっとも心配なのが健康への影響ではないでしょうか。まずは塗料の臭いで人の体にどのような影響があるのか見ていきましょう。

臭いで体調不良を起こすこともある

塗料の臭いがきつく感じるのは、油性塗料に溶剤として使用されているシンナーが刺激臭を発するためです。この刺激臭が原因で、めまいや吐き気、頭痛、目や口・鼻の粘膜に刺激を感じるなどの症状が出る場合があります。

しかし、こうした症状は一時的なもので、自宅の外壁塗装をしたからといって健康に害が出るほどの量を吸引することはまずありません。とはいえ、めまいや吐き気などの体調不良はつらいものなので、少しでも体調に異変を感じたら、次に紹介するマスクや換気などの方法で、症状が重くならないように対策をしましょう。

妊婦さんや赤ちゃんは要注意

特に体の小さな赤ちゃんやペットは刺激臭に過敏になりやすいため、嘔吐やぐったりしてしまうなどの重い症状が出る場合もまれにあります。また、妊娠中の方も臭いの刺激に敏感で、気分が悪くなったりめまいを感じたりしやすいため、妊婦さんや赤ちゃんがいる家庭では塗装期間中は外泊するなどの対策を取ることをおすすめします。

今すぐできる塗料の臭いの対処法

それでは、具体的な臭い対策について触れていきましょう。まずはすでに外壁塗装の施工が始まっていている方に向けて、今すぐできる臭い対策を3つ紹介します。

臭い対策用のマスクをする

手軽にできる対策として、臭い対策用のマスクをするという方法があります。消臭成分や活性炭入りの臭い対策に特化したマスクがドラッグストアやホームセンターでも販売されています。まずはこうした臭い対策用マスクを購入して試してみましょう。

もしも施工状況を近くからチェックしてみたいという場合は、本格的な防毒マスクを購入するのがおすすめです。長時間装着することはできませんが、塗料に近づく数時間の強い臭い対策としては有効でしょう。防毒マスクもインターネット通販などで手軽に購入できます。

換気をする

部屋の中にこもった塗料の臭いが気になるという場合は、換気が有効です。窓を開けると余計に塗料の臭いが入ってくるのではと心配になるかもしれませんが、塗装作業をしている場所から離れた1階の窓を開ければ大丈夫です。臭気は下の方にたまる性質があるため、1階の方が臭いを感じやすくなります。1階の窓を開けたら、外に向かって扇風機やサーキュレーターで風を送ると、家の中にこもった臭いを外に出すことができます。

外壁塗装時に気をつけたいのが換気扇の使用です。窓を開けられないから換気扇をと考える方もいるかもしれませんが、換気扇は外の空気を室内に入れてしまうため、使用しない方がよいでしょう。室内に空気を取り込むための給気口も塗装作業中はしっかり閉めておくと、臭いが室内に入りにくくなります。作業が終わったら開けて換気をするというように施工状況に合わせて対応するとよいでしょう。

外出する

どうしても臭いが気になってしまうという場合は、外出して塗料そのものから離れるという方法がおすすめです。臭いが比較的強い数日間は、作業中は外出してしまう、実家に避難する、ホテルやウィークリーマンションを手配するなど物理的に塗料と距離をおくと効果的でしょう。

事前にできる塗料の臭い対策

続いて、これから外壁塗装を検討している方に向けて、できるだけ臭いを抑えるための塗料の選び方や塗装の工夫といった対策を紹介します。

臭いの出にくい水性塗料を選ぶ

外壁塗装で気になるきつい臭いは油性塗料のシンナーが主な原因です。そのため、臭いが不安な方はシンナーを使用していない水性塗料を選ぶのがおすすめです。耐久性は油性塗料に比べてやや劣りますが、最近は性能の高い水性塗料も開発されてきているため、価格や特徴、臭いのバランスを考慮して決めるとよいでしょう。水性塗料の中には、バラの香りがする塗料など臭い対策に特化して開発されたものもあります。

F☆☆☆☆の塗料を選ぶ

臭いはもちろん人体への影響が少ない塗料を求めている方には、F☆☆☆☆(エフフォースター)のものがおすすめです。F☆☆☆☆はJIS規格のマークで、ホルムアルデヒドの放散が少なく室内でも制限なく使えると認められているランクです。塗料カタログや缶ラベルにマークがあるので、外壁塗装業者にF☆☆☆☆の塗料を使いたい旨を伝えれば、最適な塗料を提案してもらえるでしょう。

自然塗料を選ぶ

木目の外壁の場合は、自然塗料を選ぶのも効果的です。自然塗料は原料に石油や合成顔料を含まず、天然の素材をメインにつくられた塗料です。シックハウス症候群の増加などをきっかけに塗料の化学物質が見直された結果開発されたもので、臭いが少ないだけでなく環境や人体にもやさしいという特徴があります。

塗装の順番を工夫してもらう

臭いの出にくい塗料を選ぶと同時に、換気ができるように塗装の順番を工夫してもらうことも有効です。塗装時に、一度に外壁面のすべてを塗ってしまうとどこの窓も開けられなくなってしまうため、まずは1面だけ先に塗装してもらい、別の日に残りの面を塗装してもらうようにします。

そうするとすでに塗り終えている面は乾いて強い臭いも収まり、窓を開けられるため換気が可能になります。外壁塗装業者も計画を立てて塗装を行っているので急な変更は難しい場合もありますが、前もって臭いが心配なことを伝えておけば対応してもらえるでしょう。

臭い対策は外壁塗装業者へ相談しておこう

外壁塗装中の臭いが心配な場合は、不安をしっかり業者に伝え、相談に乗ってもらいましょう。作業が始まってからでは最低限の対策しかできないため、事前に相談して対策を練っておく必要があります。

しっかり相談に乗ってくれる業者を選ぶ

臭いの感じ方には特に個人差があるため、施主の気持ちに寄り添ってしっかり相談に乗ってくれる業者を選ばないと、最悪の場合「この程度の臭いは大丈夫です」と対策をしてもらえないかもしれません。契約前に細かく質問をしてもしっかり説明してくれて、塗料選びのアドバイスや臭い対策の提案をしてくれるような親切な業者を選びましょう。

近隣への挨拶は施主も一緒に

業者を決めて施工日程が決まったら、業者任せにするのではなく自らも近隣への挨拶に出向きましょう。近所の家まで強い塗料の臭いが届く可能性は低いものの、敏感な方だと気になるかもしれません。また臭いだけでなく車の出入りや音でも迷惑をかける可能性があるため、しっかり説明しておくと安心です。

まとめ

家の顔ともいえる大切な外壁塗装は、それなりのお金をかけておこなうものだからこそ、仕上がりだけでなく作業中もストレスのない満足な施工にしたいものです。臭いが心配な場合は、事前に業者に相談して適切な塗料選びなどの対策を講じることをおすすめします。業者によって価格や取り扱っている塗料はもちろん、対応の親身さにも違いがあるため、比較検討してみるとよいでしょう。まずはいくつか気になる外壁塗装業者をピックアップして気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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