外壁塗装工事中の暮らし方のポイントについて知っておこう!
外壁塗装工事を依頼しようと検討している方もいるかと思います。ただ、工事期間はどのくらいなのか、その間の生活はどうすれば良いのかなど不安材料もあるでしょう。そこで、今回は外壁塗装工事中の暮らし方について解説していきます。職人の方との上手な付き合い方などもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装にかかる期間はどれくらい?
外壁塗装は1日で終わる訳ではありません。足場を組み立てたあとは、壁を洗浄して下地を作り、実際に塗料を塗るといった工程を踏む必要があります。そのため、トータルでかかる期間は10日~2週間前後を見積もってください。外壁塗装は基本的に職人が行う仕事ですが、作業する職人の数に工期は左右されません。
単純に考えると、1人で作業するより2人で作業する方が早く終わると思うかもしれませんが、そうではないのです。外壁塗装はきれいに色をのせるため、外壁の掃除に1日、乾燥させるのに1日とその日に進められる作業が決まっています。
そのため、職人の数が多いと1日の作業時間自体は短くなる可能性がありますが、工期にはあまり影響ありません。塗料は基本3回塗るのですが、それも1日ずつ行われます。きちんと塗料が乾いていないうちに重ね塗りすると、仕上がりが汚くなってしまうからです。足場の組み立てや撤去にも1日要しますし、最終チェックや清掃も時間をかけて行うため、2週間ほどかかることを覚えておきましょう。
■天候や季節によって工期がさらに延びることも
雨や台風など、天候が悪い場合、作業は中止になります。雨によって外壁が濡れているときれいに塗料を塗れなくなってしまい、満足な仕上がりにならなくなってしまうからです。基本的に工期を組む場合は天候を見ながら進めますが、予期せぬ雨や急な天気の変更によって多少ずれることがあるので、余裕を持ったスケジュールを組んでください。非常に暑い日は高場での作業が過酷になってしまい、職人の体調に悪影響をおよぼします。
そのような日は早めに作業を切り上げたり作業時間をずらしたりすることも。また、雪の降る地域では降雪の影響を受けることもあります。工事時期はあらかじめ職人を交えて相談し、なるべく作業を中断させないような時期を選ぶことが重要です。
そして、土日祝日や大型連休を挟む場合、その間の作業はストップする傾向があります。カレンダーを見ながらスケジュール調整をしましょう。
外壁塗装工事中の暮らし方のポイント
外壁塗装工事中は、家の周りに足場が組まれ作業が行われます。そのため、どのように過ごせばいいか、分からない人も多いのではないでしょうか。基本的には、普段通りの生活して問題ありませんが、いくつか注意するポイントがあるので紹介していきます。
まず、塗装工事中に家を空ける場合は、必ず職人の方に声をかけてください。電気と水は常に使える状態にして、外出の際はドアと窓の鍵は全て閉めておきます。工事のスケジュールを組む際に家を空ける予定がある場合は、事前に伝えておくことをおすすめします。お互い気を遣いあって進めていってください。
■エアコンはOK、窓を開けるのはNG
外壁塗装を行う際に、外にある設備などは養生によって塗料がかからないよう、工夫してくれます。エアコンの室外機もそれに含まれるため、いつも通り使用できます。ただ、窓は開けられないと思っておいてください。依頼すれば塗装中も窓を開けられるよう養生してくれますが、塗料の匂いが室内に入ってきてしまうため、おすすめできません。
とくに、小さい子どもや老齢の人、妊娠中の人、ペットがいる家庭の場合、匂いに敏感だったり少しの刺激臭も大きな負担になってしまったりする可能性があります。事前に相談して使う塗料を工夫してもらうなど、対策をとってください。そして養生によって覆われているため、仮に窓を開けたとしても、いつものように風を通すことはできないと思っておきましょう。
■洗濯物は室内に干す
洗濯物は室内に干してください。外に洗濯物を干す場合、塗料や匂いがついてしまう可能性があるからです。外壁を塗装するための塗料は、通常の汚れを落とすような洗剤ではなかなか落ちません。職人も「顧客の洗濯物を汚してしまった」と罪悪感を覚えることになってしまいます。お互いの利益を考えて、工事期間中は室内干しすることをおすすめします。
■騒音には理解を示しておく
工事中は家の周囲を職人が歩いたり、業者の出入りがあったりします。そのため、普段より騒音が増えることは理解しておきましょう。とくに、足場を組む時と解体する時は大きな音が出やすくなります。どのような業者に依頼しても大なり小なり騒音は出るものなので、そこは理解を示しておくことが大切です。
工事は日中行われるため、早朝や深夜に大きな音がするということはないので安心してください。業者は近隣住民に工事の挨拶をしてくれるケースが多いですが、とくに近所の家や交流がある家族には、自分で伝えておくとよりお互い気持ち良く施工を進められるでしょう。工事期間や1日の作業時間、休日などを伝えておいてください。
職人との上手い付き合い方
職人と聞くと気難しいイメージを抱く人もいるのではないでしょうか。確かに昔気質な人もいるかと思いますが、工事を円滑に進めるために上手に付き合っていきましょう。外壁工事だけでなく家を建てる際など、職人に作業してもらう場合、お茶や飲み物を出すのは常識とされてきました。ですが、それは昔の風習と言っても過言ではありません。現在は、顧客から飲み物など差し入れを受け取らないように言われている職人もいます。
そして、差し入れの有無によって施工の質が変わることはないため、安心してください。極端に暑い日や冬の寒い日には、気温に応じた飲み物を職人のペースで飲めるように提供しておくと良いでしょう。その場で出されるとすぐに飲まないと、失礼かと思われることもあるため、クーラーボックスやポットで置いておくことをおすすめします。
■トイレや喫煙について
基本的にトイレを貸す必要はありません。近場のコンビニや公衆トイレを利用するケースが多いからです。周囲にそういった施設がない場合、仮設トイレを設置することもあります。トイレを貸すことに抵抗がある場合は、きちんと伝えておくとより安心できるかと思います。また、トイレを使っても問題ない場合もあらかじめ言っておきましょう。職人側も助かるというケースもあります。
また、喫煙する職人もいますが家の周囲で喫煙して欲しくない場合は伝えても問題ありません。むしろ、顧客の家の敷地内で勝手に喫煙する方がマナー違反という印象を受けてしまうため、喫煙可能な場所に移ったり、外に煙が漏れないよう、社用車の中で喫煙したりしてくれます。
■その他気になることは声をかけて伝える
施工による汚れやごみはきちんと清掃してくれますが、他にも気になることがある場合は直接職人に尋ねてみましょう。ただ、集中して作業している時に声をかけると思わぬ事故やトラブルに繋がる恐れがあるため、休憩中や作業を始める前後に声をかけてください。
外壁塗装工事中の暮らし方について解説しました。工期は短くて10日ほど、長くて2週間ほどになります。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。施工中は普段通り生活しても大丈夫ですが、外に洗濯物を干したり窓を自由に開け閉めしたりできなくなってしまいます。その他の細かいルールは、利用する業者によって異なるため、きちんと事前に確認してお互いの認識を擦り合わせておきましょう。