外壁のサイディングってなに?塗るより工事価格が安くなる?

公開日:2021/12/15  最終更新日:2021/12/14


大阪で外壁塗装を考えている方は、サイディングという外壁材をご存知でしょうか?日本サッシ協会によると、住宅で最も普及している外壁はサイディング材で、なんと90%以上ものシェアを占めています。本記事では、サイディングについて、人気があるワケをメリット・デメリットと合わせて紹介します。

サイディングって何?

サイディングとは、外壁材に用いられる外壁材の一種です。サイディングは、工場で事前に製造された板を壁に貼り付けてつくられます。施工がラクであり、比較的安価にさまざまな種類を採用できることから人気を集めている外壁材です。

よく比較される外壁材として、塗壁やタイル外壁があります。塗壁は職人さんが一つ一つ手塗りをしていき、タイル外壁は石や土を高温で焼き上げながら製造される外壁材です。

なお、一口にサイディングといっても、その種類はさまざまです。代表的なものとして、窯業サイディング・金属サイディング・樹脂サイディング・木質サイディングが挙げられます。どのタイプを採用されるかで、メリット・デメリットは変わるので、詳しくみていきましょう。

サイディング外壁のメリットとは?

何よりもタイルや塗壁と比較したとき、費用を抑えられることがメリットでしょう。さらに、機能的にも耐水性・耐候性が維持できる、品質が安定しているという特徴があります。

では、それぞれのタイプによって、どのようなメリットがあるか紹介します。

窯業サイディング

セメントと繊維成分を混ぜ合わせて製造されるサイディング材です。ほとんどの住宅で利用されているサイディング材は、窯業系といっていいでしょう。窯業サイディングが選ばれる最大の理由はデザイン性です。好みに合わせてタイル調や石目調などのデザインを選択でき、理想の外観を演出できることから人気を集めています。

つぎに、他の外壁材と比べ、安価であることもメリットといえるでしょう。最後に、施工期間が短いことも利点です。工場で製造されたパネルを貼り合わせるため、工期を短縮できるのです。

金属サイディング

金属板で加工された板を壁に貼り合わせてつくられる外壁材です。昔はトタン外壁が主流でしたが、今はガルバリウム鋼板やステンレス材など、耐久性に優れたものが利用されています。まず、メンテナンス性に優れていることがメリットです。金属サイディングには、フッ素塗料という塗膜が用いられており、長期間に渡って、耐水性・耐候性を維持できます。

つぎに、金属サイディングは断熱性に優れています。金属なので熱を通しやすいのでは?と考えられるかもしれませんが、金属サイディングは内側に断熱材が充填されているのです。

樹脂サイディング

塩化ビニール樹脂で生成される外壁材です。アメリカなどの海外では普及している素材ですが、日本でのシェアは1〜2%ほどと、あまり浸透はされていません。最大のメリットは。サイディング外壁のなかでは、最も安価に採用できることでしょう。

さらに、耐候性があり30年間色あせがしづらく、シーリングが不要であることなど、メンテナンス性に優れている素材です。最後に、素材自体が軽量なので、耐震性に優れていることもメリットです。

木質サイディング

天然木を材料としたものです。天然木表面に、塗装をしてつくられていきます。防火上から一時は敬遠されていた素材ですが、耐火技術の進歩により、最近では採用できる塗装業者も増えてきています。

他のサイディング材と併用して用いられることも多い外壁材です。天然木の雰囲気を外観に取り入れたい方におすすめできる素材でしょう。さらに、素材が木なので、外壁材自体に断熱性能があることもメリットの一つです。

サイディング外壁のデメリットは?

サイディング外壁全体でいえるデメリットは、外壁材につなぎ目ができることです。サイディング材は、工場で生成された規格品をつなげ合わせてつくるので、つなぎ目ができるのです。つなぎ目は、紫外線や雨水で劣化していくので、定期的に防水加工をしなければいけません。

では、各タイプ特有のデメリットについてもみていきましょう。

窯業サイディング

窯業サイディングは、メンテナンスをこまめにしなければいけません。一般的なものであれば、10年ごとに塗り替えをしていきます。メンテナンスせずに、長期間放置していると雨や紫外線で劣化していき、剥がれなどが生じてしまうのです。さらに、30年後には外壁材自体に寿命がきてしまうので、貼り替えをしなければいけません。

このように、定期的にメンテナンスを行わなければいけないことがデメリットです。なお、メンテナンス周期を抑えた窯業サイディングを提供している塗装業者もあるので、検討してみるといいでしょう。

金属サイディング

まずは、サイディング外壁のなかでは、初期コストが割高なことです。金属サイディングは、板金工という専門技術がある職人でしか施工できないからです。けれど、長期的にみるとメンテナンスがかかりづらいので、コストパフォーマンスでは有利な素材といえるでしょう。

つぎに、金属サイディングはデザインが限定されます。オリジナル性をだしたい方は、他のサイディング材と組み合わるなど工夫が必要でしょう。

樹脂サイディング

日本では、浸透していない外壁材なので、施工できる塗装業者が限られてきます。とくに外壁のような建材は、雨や火事に対応できるような素材にしないといけません。塗装業者としては、目新しい外壁材をつかうことに、慎重を期するのです。樹脂サイディングが浸透するには、時間がかかるといえるでしょう。

さらに、現段階では、デザインに乏しく、似たり寄ったりな外観になることもデメリットです。最後に、素材が軽量なので、他のサイディング材と比較すると遮音性に劣ります。

木質サイディング

まず、サイディング外壁のなかでは最も高価です。さらに、メンテナンスに手間がかかることもデメリットといえるでしょう。木は、水分を含むと腐りやシロアリ被害につながります。外壁材は、雨や湿気などの影響を直にうけるので、きちんとした対策をしなければいけません。

具体的には、表面に腐り・シロアリ対策の薬剤を塗布していきます。塗布した薬剤は、時間が経つほどに空気中に効果が揮発していきます。一般的には5〜10年ごとがメンテナンス周期とされているので、その都度費用が発生するのです。つまり、木質サイディングは、初期コスト・メンテナンスコストともにお金がかかりやすい素材なのです。

サイディング工事も行う塗装業者は多い

サイディング材と比較される外壁材として、塗壁があると冒頭で記載しましたが、大阪ではサイディング工事も行う塗装業者が多くあります。サイディングと塗り壁を比較すると、さまざまな違いがあるのですが、安価でデザイン性に富んだ外壁材を選びたいという方は、サイディング外壁を検討してみるといいでしょう。

まとめ

以上、サイディング外壁について解説しました。サイディングは、タイルや塗壁に比べると安価に採用できる外壁材として、日本国内で最も人気がある外壁材です。デザイン性もさることながら、最近では耐水性などの機能性にも期待ができます。多様なタイプがあり、それぞれがもつ特性は違うので、ご自身に合った素材を選択できます。大阪には、サイディング工事を行う業者が多数あるので、いちど相談してみるといいでしょう!

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