外壁塗装は梅雨の時期は避けたほうがよい?雨天時の注意点を解説!

公開日:2022/11/15  最終更新日:2022/09/07


大阪で外壁塗装の依頼時期について考えるとき、塗料に悪影響を与えてしまう可能性を考慮して、梅雨時期は慎重になる方が多いのではないでしょうか。この記事では、雨や湿気の影響が高くなる梅雨の時期に外壁塗装を行うことの影響、メリット、注意点について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

梅雨の時期でも外壁塗装はできる?

結論を先に述べるならば、梅雨の時期を含む一年中外壁塗装は実施可能です。ただし、塗料メーカーの基準を満たすことが条件となります。その基準とは、湿度が85%以下、温度が5℃以上であることです。この条件に当てはまる場合、梅雨であっても外壁塗装は可能となります。

一般的に、外壁塗装に適した季節は、比較的天候が安定している春と秋だとされています。天候が安定していることと、梅雨の時期は外壁塗装ができないと勘違いされやすいこともあり、春と秋は業者の予約が取りづらいこともあるでしょう。どうしても春と秋に実施できず、梅雨の時期になってしまうこともあるかもしれませんが、条件がそろえば外壁塗装は可能なのです。

雨や湿気による染料への悪影響

では、湿度が85%以下、温度が5℃以上という基準を外れると、塗装状態にどのような影響をおよぼすのでしょうか。ここでは、雨と湿度、温度が塗料に与える影響について詳しく見ていきましょう。

雨の影響

雨が塗装面に落ちると塗料がにじみ、むらや斑点になってしまいます。雨天時に無理やり作業を行うと塗装面の被膜が劣化し、強度が低下してしまい、品質低下につながります。よって雨天時には塗装作業ができません。

塗料には適切な希釈率があり、誤った希釈率で行うと膨れ、浮き、収縮など不良が生じ、本来の強度を発揮できないことがあります。余分な水分が加わることによる品質への影響は大きいため、雨天時の作業はご法度となるのです。

多湿の影響

湿度85%を上回ると塗料の硬化が阻害されてしまいます。そもそも液体である塗料は、科学的、物理的な反応を利用して被膜を形成し、硬化することで塗布された材質を守る役割があります。外壁塗装用の塗料には、常温で硬化する性質があり、硬化剤が使われています。

溶媒を揮発させることで中に含まれた硬化剤が固まるタイプである1液型塗料、主液と硬化剤を混ぜ合わせ化学反応させることで硬化するタイプの2液型塗料が一般的です。多湿の状態が続くと乾燥せず、1液型塗料の硬化に必要な塗料の揮発が進まなくなってしまうため都合が悪いのです。

2液型塗料は化学反応によって硬化させる塗料ですが、高湿低温下での作業は硬化が遅くなり、反応硬化不良の原因になるため厳禁とされています。具体的には表面の不完全な乾燥により、付着した水分が部分的に蒸発することにより、光沢が失われる「艶引け」という状態になり、仕上がりに大きな悪影響が出ます。塗料メーカーの基準である湿度85%以下を必ず守る必要があることがお分かりいただけると思います。

低温の影響

もう一つ、低温下における影響を確認しておきましょう。低温下では乾燥に時間がかかり、結露が発生する可能性があります。乾燥していない塗布面は非常に不安定であり、その状態が長く続くことになるため悪影響を及ぼします。結露の発生は水滴の跡となり、その微細な凹凸が塗装面の艶をなくしてしまうなど、品質低下の元となるのです。

さらに色むら、ひび割れにもつながり、見た目にも強度的にも満足のいく仕上がりになりません。大阪は冬場でもそれほど寒冷ではないので、基本的に塗装工事に問題はありませんが、寒冷状態は結露を引き起こすということを留意しておく必要があります。

梅雨の時期に外壁塗装を行うメリット

梅雨時期は雨や多湿に見舞われることがあり、塗装工事をする際には注意が必要な時期です。しかし、梅雨時期に外壁塗装をすることによるメリットも存在します。詳しく見ていきましょう。

閑散期であるため予約が取りやすい

梅雨時期は外壁塗装の閑散期であり、予約が取りやすいというのがメリットです。外壁塗装の繁忙期は春と秋です。天候が安定しており、外壁塗装に適しているというのが理由です。梅雨時期でも湿度85%以下、温度5℃以上、雨天時は作業しないということをしっかりと守れば、作業は不可能ではありません。

また、業者に依頼した後は現地調査、見積りなど、作業以外で業者と打ち合わせをすることが多くなります。アポイントも取りやすく、時間も確保できることが多いため、じっくり進めたい方にはおすすめです。時間があまり取れず、スケジュールにあまり余裕がない場合は、梅雨時期に業者に依頼することも選択肢のひとつとして検討してみてください。

キャンペーンをしている業者があるため、安くできる可能性がある

梅雨時期は外壁塗装の閑散期であり、業者の売上が上がらない時期です。そんな時期にキャンペーンを行い、割引やサービスを行っている業者もあります。そんな梅雨時期にうまく塗装作業を行うことで、通常よりもお得に実施できる可能性があるのです。業者のホームページなどで情報収取し、塗装代金を圧縮できるチャンスを逃さないようにしましょう。

職人の作業が行いやすい

梅雨時期は暑くも寒くもなく、塗装を行う職人にとっては作業しやすい時期です。屋外での作業になるため、夏は熱中症のリスクがあり、冬は寒さによる手元の狂いや厚着のために作業性の低下が起こり得ます。そのような厳しい環境下になく比較的快適に作業ができる梅雨時期は、業者にとって作業しやすい時期であるといえます。

梅雨の時期に外壁塗装を行うときの注意点

梅雨時期といえども外壁塗装は可能であり、場合によってはメリットも生まれるということが確認できたと思います。しかし、梅雨時期の外壁塗装は留意すべき点が多く、知らないと塗装の出来栄えに悪影響を与えてしまいます。ここでは、梅雨時期に外壁塗装を行うにあたって注意すべきポイントについて説明します。

雨天時の対応

雨は塗装の大敵であるため、急に雨が降ってきた場合は必ず工事を中断する必要があります。手元や足元も不安定となるため、塗装の品質は低下します。最悪の場合、足場からの転落事故につながる可能性があるため、雨の日の施工は絶対にやめましょう。雨の日は足場を組む日に充てたり、塗装前の高圧洗浄、養生の作業を進めるとよいでしょう。塗装の仕上がりと保護性能に大きな影響を与えるため、雨の日の業者の動きにはよく注意を払いましょう。

業者選び

業者選びは塗装の出来栄えを左右する最も大きな要素です。施工実績の豊富な技術力のある業者に依頼するのがよいでしょう。しっかりした専門業者は事前にテスト塗装を行い、塗装の乗りに問題がないか確認しながら施工を進めます。

作業の工程を事前に確認することで外壁塗装に対する考えが見えてくるため、打ち合わせで業者に確認しておくことをおすすめします。雨天時に塗装を強行する業者は要注意です。外壁塗装時に雨は悪影響を与えることを業者は承知しているはずで、それでも強行するのは丁寧な施工をする気がないと考えて間違いありせん。

逆に優良業者は雨天時に工事を行わず、工期の遅れによる追加費用は掛からないことが多いです。そもそも外壁塗装の経験豊富な業者は、天気予報などから雨天情報を得て、作業スケジュールに反映しているはずです。雨天時に作業を強行する業者は利益優先の丁寧な仕事を行わない可能性が高いです。業者に雨天時の作業について事前に確認しておくのが得策です。

工期が伸びる可能性がある

急な雨天時には作業を中断することが一般的ですが、工期が延びてしまうことはデメリットです。工期が延びることで養生や足場が組まれた状態が長くなり、近隣住民へ配慮する期間が長くなります。可能な限り天気予報を確認し、余裕を持ったスケジュールで計画されているか確認しておきましょう。

まとめ

外壁塗装は梅雨時期でも可能です。予約が取りやすい、お得に施工が可能など、他の季節では無いメリットを得られる可能性があります。しかし、雨や多湿を避けることが必須で、品質の良い塗装を行うためにさまざまな注意点があることを忘れないようにしましょう。

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