サイディング外壁材の寿命の長さは?リフォーム目安価格も教えます!
サイディング外壁材は、近年住宅の外壁材として主流になってきています。外壁のリフォームを検討する際には、興味を持つ方もたくさんいるでしょう。同時に、耐久性や費用について、疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。今回はそんな方のために、サイディング外壁材の寿命からリフォームの目安価格にいたるまで、詳しく解説します!
サイディング外壁材の寿命
サイディングは、板状の外壁材です。金属やセメントなど原料はさまざまですが、いずれも金具や釘などで外壁に取り付けて使用されます。一般的には、シーリング材で板と板の継ぎ目をつなぐようにして固定されていきます。このシーリング材はコーキング材、と呼ばれることもあるようです。
前述したように、このサイディングが現在の建物の外壁塗装として主流です。サイディングを選ぶことによるメリットも多く存在します。たとえば、バリエーション豊かな色やデザインについては、魅力を感じる方も多いでしょう。レンガ風や木目調などをサイディングで表現することも可能なので、希望通りの外観を叶えることができます。
工場で生産されていることから、仕上がりの差も生まれにくいです。一般的な塗装と比べ、施工に時間がかからずに済むのも嬉しいポイントとなるでしょう。そしてもちろん、耐久性の高いものが多いというのも見逃せない魅力です。
ここではまず、サイディング外壁材の寿命について、種類ごとにみていくことにしましょう。サイディング外壁材は、大きく4つのタイプに分けることができます。
1つ目が窯業系サイディングです。こちらは日本の住宅において最も普及しており、価格も安い傾向にあります。さまざまな質感を表せるなどデザイン性が高く、防火性に優れることもメリットです。この窯業系サイディングの寿命は20年から40年程度とされています。塗装や補修など、7年から15年くらいの周期でメンテナンスが必要です。
2つ目は金属系サイディングです。窯業系サイディングに次ぐ普及率を維持する金属系サイディングは、断熱性や防音性に優れます。耐水性が高く、軽量なのも特徴的です。寿命は20年から40年程度で、こちらも塗装や補修などのメンテナンスが10年から15年に1度、必要になります。
3つ目は木質系サイディングです。木の質感を活かせるためデザインにこだわることが可能ですが、防火性や防水性が低い点はデメリットであるといえるでしょう。取り扱える業者も限られる傾向にあります。寿命は15年から40年ほどとされていますが、再塗装などこまめなメンテナンスが必要です。メンテナンス周期は3年から10年が目安とされているため、導入する際にはこの点も、しっかり検討しておかなければなりません。
4つ目は樹脂系サイディングです。樹脂系サイディングは耐候性に優れるとされており、塩害や冷害などに強いという特徴があります。アメリカやカナダでは多く取り入れられているようですね。また、軽量である点もメリットといえるでしょう。寿命は20年から50年程度と長く、メンテナンス周期も10年から30年と長く設定されています。ただし、日本では普及率が低いため、対応できる業者は限られます。
このように、サイディングの寿命は種類によっても異なるようです。特徴やメンテナンスの周期も変わってくるので、検討の際にはその種類についての選択にも、時間をかける必要があるでしょう。
リフォーム時の費用は?
サイディングでの外壁リフォームを検討する際には、費用も気になるポイントになるでしょう。そんな方のために、ここではリフォームの目安価格についても解説をします。前述した種類の違いによって材料費は異なりますが、リフォーム時にかかる費用相場は重ね張りで130万円から220万円程度、張り替えで150万円から230万円程度とされています。施工する外壁の面積は100㎡から200㎡の、一般的な戸建て住宅を想定しているため参考にしてみてください。
より詳しく検討できるようになるため、次に工法の違いについてもまとめておきます。重ね張りとは、既存のサイディングに新しいサイディングを、文字通りそのまま重ねて張る工法です。既存のサイディングに重大な劣化がみられない場合にお願いできます。カバー工法、と呼ばれることもありますね。
張り替えよりも費用が安く済むのはメリットといえますが、軽量なサイディングにしか適さないという特徴もあります。前段でも述べた通り樹脂系サイディングは軽いですが流通数が少なくなっているため、重ね張りをする際には金属系サイディングを採用するのが一般的であるといえるでしょう。
一方、張り替えとは、既存のサイディングを撤去して、新しく張り替える工法です。築年数とともにサイディング外壁材の劣化がみられる場合などに採用されます。新しいサイディング材の費用だけでなく、既存のサイディング材の撤去費用もかかるので、覚えておくようにしましょう。重ね張りと比較すると高くついてしまいますが、耐久性はもちろんのこと見た目もよくなります。
また、リフォーム工事にかかる費用は材料費や撤去費だけではありません。施工費はもちろん、高所での作業になる場合は足場を組む料金なども発生するでしょう。業者によっては養生費や資材の運搬費などが別途で必要となることもあります。そのため、きちんと見積もりをお願いしなければ、正確な総額を知ることはできません。納得のいくリフォームのためには見積もりの際に内訳をよく確認し、含まれる料金等を事前に把握しておくことも大切ですね!
塗装とサイディングのどちらがよいかはプロに相談しよう!
これまでみてきたサイディングは、外壁のリフォームでもよく選ばれるようになってきています。しかし、外壁塗装の方法はサイディングだけではありません。従来の塗装も選ぶことができます。塗装は、壁の基材に砂とセメントを混ぜたモルタルを塗っていく形になります。
お願いする職人さんによって完成度にばらつきが出やすいなどのデメリットはありますが、機能性は高く、特徴的な外観にすることも可能です。外壁の耐用年数がまだまだある場合などには、サイディングと比較してリーズナブルなリフォームにできる可能性もあります。「詳しくないし、どっちが適しているのかわからない!」という方はぜひ、プロに相談してみましょう。信頼できる業者を見つけて、見積もり等をお願いしてみるのです。いくらお家に長く住んでいるからといっても、状態がはっきりとわかるわけではありませんからね。
「サイディングにすることは決まったけど、重ね張りでいいのか張り替えにすべきか判断できない…!」という方も、もちろん同じです。無料相談などを活用して、アドバイスをもらってみてください。外壁塗装を手がける業者は数多く存在するため、施工実績やアフターフォローの充実度などをよく知り、比較していくことが、安心して任せられる業者選びのポイントとなりますよ!
サイディングについて、理解が深められたかと思います。サイディングは多くの魅力が存在する外壁材なので、リフォーム時期が近付いてきているという方はぜひ検討してみてください。もちろん、納得のいくリフォームを叶えるためには業者選びも重要になります。できるだけ多くの業者を比較して、信頼できるところを選ぶようにしてください。気になる業者を複数選定し、それぞれに見積もりをお願いすれば、後悔しないはずですよ!