あなたの家、外壁塗装の必要がないかも!劣化サインを見極めよう!

公開日:2022/12/15  最終更新日:2022/12/02


外壁塗装のメンテナンス周期を自分で把握するのは難しいものです。雨や風にさらされている外壁の劣化を目で確認しても分からないことが多いのも事実でしょう。そのような人に今回の記事はおすすめです。劣化のサインを見極めて、適切に対処できるようになりましょう。気になる症状は放置せずに補修を依頼することも忘れないでください。

基本的に外壁塗装の必要がない家とは

タイル、レンガ、樹脂系サイディング、ガルバリウム鋼板について紹介します。タイルやレンガを接着している素材は劣化するので、メンテナンスが必要になります。タイルやレンガに塗装するのは避けましょう。

タイル

タイルは石や砂でできている無機質のものです。石や砂は自然界に存在するものなので、雨や日差しなどの刺激に強い特徴を持っています。傷がつきにくく汚れもつきにくいので、耐用年数は30年といわれています。劣化が少ないので基本的に塗装の必要はありません。しかし、タイルを接着する素材は自然界に存在するものを使用していないので劣化します。タイルほど強くないので補修するようにしましょう。ただし、タイルは補修してはいけません。タイルに補修してしまうと、タイルの劣化が10年ほどで始まってしまうので素材を塗装するときは注意しましょう。

レンガ

泥や粘土が材料になっています。高温で焼き固めたものなので塗装の必要がありません。50年以上の耐用年数といわれているレンガは、タイルよりも長持ちします。雨や雪などで濡れても割れることなく温度の変化にも強いのが特徴です。こちらもタイルと同様で、レンガの目地の素材が劣化するので、その部分のみ塗装が必要です。もし、レンガを塗装してしまうと、かえって劣化を早めてしまいます。およそ10~15年で塗り替えが必要となってしまうので、充分注意しましょう。

樹脂系サイディング

プラスチックの一種である塩化ビニルから作られています。こちらの特徴は、耐水性と耐久性です。耐水性の高さを活かして、北海道などの凍結が発生しやすい地域で使用されています。耐用年数は10年以上ですが、およそ20~30年でメンテナンスをするのがよいでしょう。国内シェア率が1%と非常に少ない樹脂系サイディングは、欧米では広く流通していますが、国内では珍しい存在です。その理由として、樹脂系サイディングを施工できる業者の数が少ないので、需要と供給のミスマッチが起きているからだといわれています。

ガルバリウム鋼板

金属サイディングともよばれています。こちらは、金属鋼板をアルミニウム、亜鉛、シリコンでメッキ処理しています。トタンやアルミよりも錆にくいので、雨や風に当たっても安心です。15~20年をめどにメンテナンスする必要があるのと、錆びにくいですが錆びることがあるので日頃のメンテナンスが必要になります。

外壁が劣化するとこんな症状が出る!

見た目の変化が明らかになる症状があれば、よく観察しないと分からない症状もあります。いずれにしても症状を発見したらそのまま放置せずに、外壁塗装業者に相談しましょう。

艶がなくなる

艶がなくなるのは初期症状といわれています。目安として5年が経過した頃に色あせてきます。これは紫外線を浴びることで出現する症状で、防ぐことは難しいとされています。塗装直後と比べると外壁の色が薄くなってきたと感じ始めたら、外壁塗装の準備を始めましょう。

もともと艶がない塗装だと自覚するのが難しいので、外壁塗装業者に調査してもらうのも有効です。艶がなくなる症状は、緊急性が少なく急いで塗装する必要はありませんが、このまま長期間放置しておくのはよくありません。放置しておくと塗膜が浮いて剥がれる可能性があります。だいたい2~3年のうちにメンテナンスするようにしましょう。

カビや苔が生える

カビや苔が生えるようになると、塗装の効果が低下してきているサインです。また、外壁に汚れが目立つようにもなります。撥水性が失われつつあるのでカビや苔が生えてきますが、日当たりがよくない外壁では、塗装から年数が経過していなくてもカビや苔が生えることがあります。

このような場合は、こまめに水とブラシで外壁を清潔に保つようにします。カビや苔が生えないように汚れを落とすところから丁寧に行いましょう。日当たりがよくても、およそ7年でカビや苔が見られるようになります。根っこを張って汚れが落ちにくくなる前に、こまめに自分でメンテナンスすることに加え、これ以上劣化しないように外壁塗装業者によるメンテナンスを検討してみましょう。

チョーキング現象が起きる

10年をめどにチョーキング現象が起きるといわれています。こちらの確認方法は簡単なので誰でも試せます。外壁を手で触ったときに、手に白い粉がついたときは劣化しています。塗料の効果が切れている状態です。外壁を手で触ったときに白い粉がつくということは、外壁が雨に濡れただけでも塗料が流れてしまっていることになります。こちらは緊急性がやや高いので、急いで外壁塗装業者に連絡を入れましょう。そのまま放置しておくと、ひび割れや下地の劣化を招いてしまいます。目安として1年以内にメンテナンスを依頼しましょう。

ひび割れが起きる

10年をめどに発生する症状といわれています。小さなひび割れのうちに対処しておきましょう。そのまま放置していると大きなひび割れにつながってしまう可能性があります。ひび割れが進行すると、水やシロアリの侵入を招いてしまうので、ひびの大きさが0.3cm以上になると補修を依頼しましょう。

塗膜が浮いて剥がれる

こちらは深刻な状態です。15年をめどに発生する症状といわれています。外壁に大きなひび割れが起きると塗膜が浮いてくることが予想されます。現在は防水性が失われている状態なので、下地に影響が出るのは時間の問題です。そのような状態に陥った場合は、さらに補修費用を負担しなければならなくなるので、急いで外壁塗装業者に依頼しましょう。

劣化サインが出ているお家は要注意!

そのままの状態を放置していると、外見上の劣化だけでは済まされなくなります。また、メンテナンス費用も高額になります。最悪の場合は家の補修が不可能であると判断されて建て替えなければいけなくなるなど、不都合が生じてしまいます。まだ大丈夫だと過信せずに定期的にメンテナンスを依頼するようにしましょう。

雨漏りが発生する可能性がある

ひび割れや塗膜が浮くなどの症状が発生すると、そこから雨漏りが発生してしまうかもしれません。すでに家の内部では結露が発生し、そこからカビの発生や壁紙が剥がれる恐れがあります。不衛生な環境で生活していることになるので、衛生的によろしくありません。早急に対処しましょう。

シロアリが侵入する可能性がある

家の土台をシロアリに食べられてしまう可能性があります。地震で家が倒壊してしまう恐れもあるため、シロアリの被害を受ける前に早急に対処しましょう。ひび割れが起きた段階で、ひび割れの隙間から水やシロアリが家の内部に侵入している可能性があります。

まとめ

外壁の劣化のサインと劣化のサインが出ているときは、早急に対処したほうがよいことを紹介しました。最初は外見上の劣化だけでしたが、やがて家の内部まで劣化が進行します。外壁は家の外観を綺麗に見せるだけではなく、雨、風、紫外線などから住まいを守る役割も果たしていることが分かります。外壁を長持ちさせるためには、定期的に自分でメンテナンスすることと外壁塗装業者にメンテナンスを依頼することです。自分でできるメンテナンスとして、外壁の汚れを水やブラシなどで落とすことが挙げられます。しかし、耐用年数はあらかじめ決まっており、自分のメンテナンスだけでは限界が訪れます。そのときに自己判断せずに、何か異変を感じたときは家を守るために外壁塗装業者に相談してください。

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